第113回 医師国家試験 産婦人科 産科 婦人科 分野 解説

第113回医師国家試験問題【産婦人科分野】

第113回 医師国家試験問題解説【問題113B14】

2019年5月14日

婦人科診察の双合診で正しいのはどれか.

a 砕石位で行う.
b 正常卵管を触知する.
c 外陰部視診の前に行う.
d 膀胱に尿をためて行う.
e Douglas窩は外診指で触診する.

第113回 医師国家試験問題解説【113B14】

医師国家試験 産婦人科 解説

産婦人科の診察の流れのイメージがつかないと思いますので、まずは診察の流れについて解説していきます。

 

まず、診察室で患者さんの問診を行い、その後「内診室」に移動して頂き、内診を行います。内診室に入る前には看護師さんに一言声をかけていただいて排尿を済ませて頂く様に促します。

 

これはなるべく診察時に膀胱内に尿が溜まっていない様にしておくためで、膀胱内に尿が溜まっていると経腟超音波を行う際に、子宮や卵巣を確認し辛いからです。

 

内診台に上がって頂くと、まずは外陰部視診を行います。次に腟鏡診(クスコ)を用いて腟内や子宮腟頸部を確認します。その次に内診(相合診)を行い、経腟超音波検査を行います。

 

一般的な流れはこの様になっています。

 

また正常卵巣の大きさは母指頭大であり、卵管はさらに小さいです。卵管を双合診で触知することは不可能です。(ちなみに正常の子宮の大きさは鶏卵大で双合診で触知することは難しいです)

 

なお、ダグラス窩こそ内診(双合診)で確認できるものであり、外診では分かりません。

第113回 医師国家試験問題解答【113B14】

第113回医師国家試験 解答

 

以上より解答は a となります。


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