a 色素沈着
b 骨粗鬆症
c 子宮内膜症
d 末梢神経障害
e 月経前症候群
第113回 医師国家試験問題解説【113E25】

一般問題ですので、早速解説に移りたいと思います。
まず、無月経は生理的無月経(閉経後、妊娠、産褥期における無月経)と病的な無月経に分類する事ができます。
さらに、無月経は原因となる部位に応じて、視床下部性、下垂体性、卵巣性、子宮性、腟性に分類する事ができます。
本問における無月経の原因が何かは定かではありませんが、原発性無月経の原因としては卵巣性が最多です。また続発性無月経の原因としては視床下部性が大半見られます。
ここで、本問ではあえて「長期間の無月経」というフレーズを使用しているため、原発性無月経のうち「卵巣性」無月経や、続発性無月経のうち「視床下部性」無月経について示唆しているのでしょう。
さて、ここで第一度無月経、第二度無月経という言葉があります。視床下部性無月経は第一度無月経、卵巣性無月経は第二度無月経となります。
第一度無月経、第二度無月経の鑑別はゲスターゲン検査(プロゲステロン投与)で行うわけですが、子宮性無月経であったとしても卵巣ホルモンの分泌が低下する事があります。
もちろん、第一度、第二度無月経であれば卵巣ホルモンは共に低下します。
どちらにしても、結果的に卵巣ホルモンの低下が見られるわけで、そのために続発的に卵巣ホルモンが低下する様な症状に注意しなければいけません。
第113回 医師国家試験問題解答【113E25】
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無月経の原因までは記載されていませんでしたが、なんにせよ長期間の無月経の場合、卵巣ホルモンの低下が引き起こす症状には注意しましょう。
解答としては b 骨粗鬆症 となります。