私たち医師の仕事には、患者さんに向き合って治療を行うだけではなく、科学者としての仕事があります。
例えば論文執筆などがそれに該当します。
論文を執筆することで、自身が得た経験を世の中に貢献でき、医療全体の発展に寄与することが出来るのです。
論文には雑誌の格付けランキングの様なものがありまして、それを示す指標の一つとしてinpact facter=インパクトファクターなるものがあります。
このインパクトファクターというものは、自然科学や社会科学分野の学術雑誌を対象として、その雑誌の影響度や引用された頻度を測る指標とも言われています。
>> インパクトファクター:wikipedia
このことは決してインパクトファクターが高いければ、良質なレベルの高い論文であったり、価値のある論文という意味ではないです。
実際問題、ニッチな分野の研究に関する論文であれば引用される回数も少ないわけですから、インパクトファクターは高くないのも当然のことですし納得できます。
しかしながら、論文執筆にあたりインパクトファクターは一つの指標となります。
整形外科や循環器、その他の科に関してはインパクトファクターに関する記事を散見するのですが、産婦人科のインパクトファクターに関する記事はあまりなさそうです。
そこで、2019年度版の産婦人科【臨床系】に関するインパクトファクターのランキングを作成しました。
インパクトファクターランキング【産婦人科分野】 TOP10
以下表の項目になります。
Rank:ランキング
Full Journal Title:論文誌のタイトル
Total Cites:
その雑誌に掲載された論その雑誌に掲載された論文が、対象の1年間に他の文献に引用された総数です。雑誌全体がどれだけ多く引用されているかを表します。インパクトファクターが一論文あたりの平均被引用数であるのに対し、雑誌に掲載された論文全ての被引用数を合計しているので、発行回数の多い雑誌などは、Total Citesの数も大きくなります。
>>【参考】Journal Citation Reports: Total Cites
Journal Impact Factor:
インパクトファクターは、自然科学176 分野8,600 誌以上、社会科学56 分野3,100 誌以上のScience Citation Index® Expanded および Social Sciences Citation Index 収録の雑誌を対象にした評価指標の一つです。
>>【参考】インパクトファクターの調べ方
Eigenfactor Score:
インパクトファクターに代用される論文の指標を示すファクターであり、IFと異なる点は名声のあるジャーナルからの引用には大きな重み付けをするということがあります。Eigenfactor Scoreは5年以上の期間を計算するという点でもIFと異なります。
インパクトファクターランキング【産婦人科分野】11位-30位
インパクトファクターランキング【産婦人科分野】31位-59位
3点台のみ抽出してランキングを載せていきます。
インパクトファクターランキング【産婦人科分野】60位以下
まとめ
如何でしたでしょうか。
あくまで産婦人科分野に搾ったインパクトファクターランキングを公開しているため、NEJMやCA(A Cancer Journal for Clinicians)、Lancet、JAMAなどは省いています。
皆さんの論文執筆の際の参考になれば幸いです。