実臨床でも活かすことのできる、医師や薬剤師、医療関係者にオススメのプログラミング言語が知りたいです。
医療関係者の方、特に医師の方は医療にAIがどんどん取り入れられてきている事を感じていると思います。
それに伴いプログラミングに興味を持つ医師・医療関係者の方も多くいらっしゃるでしょう。
また、AIとは関係なくプログラミングに興味のある医師の方も多いと思います。
一方で、プログラミングを始めたいけど、いろいろな言語がありすぎて、どの言語から学習すれれば良いのかわからない方も多いと思います。
この記事では医療関係者がまず勉強するべきプログラミング言語を理由とともに解説していきます。
本記事の内容
- 医療と融和性が高いプログラミング言語とは
- 目的別のプログラミング言語の選択基準
- 短期間でプログラミングを修得するコツ
この記事を書いている自分は、医師8年目の医学系大学院に在籍しており、研究テーマとしてAIを専攻しています。
大学院に進学する前にもHTML, CSSは基本として、PHP, Javaなどweb系プログラミング言語を学習していましたが、基本的には現在Pythonを使用しています。
僕がプログラミング言語を学んだ経過と共に解説していきます。
では早速、みていきましょう
医療と融和性が高い言語2選
医師にはPythonがオススメ
医師という職業、医療と融和性が非常に高いプログラミング言語はPythonであることは間違いないです。
Pythonをオススメする理由として、まずPythonで何ができるのか、ということを解説していきます。
PythonはAI・機械学習やディープラーニングの根幹となる言語です。
データ処理や統計解析もサクサク行うことができます。
またWeb系サービスやアプリも作ることができます。実際にInstragramやYoutubeはPythonで作られています。
ちなみに、Pythonは今アメリカで最もアツい人気のある言語でもあります。
>>【引用】Python Is Now the Most Popular Introductory Teaching Language at Top U.S. Universities
この様にPythonは非常に幅広く応用力のある言語と言えます。
統計解析を行う医師の方はRがオススメ
医師にとっては R も非常にオススメな言語です。
このRという言語はPythonとも非常に関係性が密接な言語でして、機械学習やAIを学ぶ上でちょくちょく接します。
特にビッグデータを扱う統計学的な処理を行う際に使用します。
Rはアメリカの電気工学・電子工学技術の学会「IEEE」ではプログラミング言語の人気順位で6位でした。(ちなみに1位はPythonです。)
電気工学の分野だけではなく、医療関係者、特に医師の方にRをオススメする理由として、Rは統計学を自在に扱えるという特徴があります。
そもそも臨床医や医療関係者は、普段行なっている医療知識をアウトプットして社会に還元することをルーチンワークとしている方が多いです。
実臨床をアウトプットして社会に還元する = 学会発表や論文発表 であることは言うまでもありません。
そのツールの一つとして、プログラミングRを習得する事が役に立ちます。
医師の方なら特に共感していただけると思いますが、臨床研究で必須な習得事項として統計学があります。
統計学無くしては臨床研究から基礎研究まで行うことはほぼ出来ません。(case reportでは必要ないかもですが、統計学を習得しているに越したことはありませんね)
このRというプログラミング言語は、データ解析や統計において他の言語と比較してズバ抜けて優秀です。
統計解析ソフトであるIBMのSPSSなどで解析する先生も多いと思いますが、Rを使うとSPSSでは時間のかかる大量のデータもなんのそので、サクサク解析をすることができます。
SPSSは大学や教育機関に属している医療関係者や医師の方であれば、無料でダウンロードする事が出来ますが、結構高価なソフト(6万〜高価なバージョンで30万程度)です。
一方でRは無料のフリーソフトです。
コードさえ勉強すれば、誰でもサクサク統計を行う事ができます(ちなみにPythonも無料のフリーソフトです。)
そのほかR自体には統計な便利なパッケージが色々と搭載されています。
Rのインストールはコチラから出来ます。(無料ソフトです。)
その他、HTML.CSSはプログラミング言語ではないですが覚えておきましょう。
HTML, CSSはプログラミング言語ではないですが、扱えるに越したことはないです。
例えば、このサイトはHTML, CSS(そのほかweb系の言語であるPHP)で作られています。
HTML, CSS を勉強するためには無料でゲーム感覚でできるProgate がオススメです。
また、HTML, CSSを勉強しておけば、副業でもそこそこ稼ぐ事ができます。
子育てで忙しくて当直バイトができない方でも、副業としてクラウドソーシングで3-4万の案件を獲得する事ができるので、スキルを磨けば在宅バイトをすることも十分に可能です。
HTML, CSSはプログラミングを学習する際の礎石ですので、勉強しておくのがオススメです。
医師にオススメのプログラミング言語は2つ【しかし目的が重要】
何のためにプログラミング言語を勉強するのか目的を定める事が重要
これまで医師、医療関係者にオススメなプログラミング言語として Python と R を紹介しました。
ここで、原点に戻ってプログラミング言語を学ぶ理由を明確にしましょう。
プログラミング言語を習得することはあくまでもツールでありゴールではありません。
例えば「データ解析をサクサク処理したい」「臨床研究にAIを導入したい」などの様な目標があると学習効率は更に上がります。
その他にもPhd(博士号)を取得するための研究のためにAIを勉強したい、そのためにpythonを勉強したいというのも良いでしょう。
しかしこれは中間ゴールであり、最終的に人に貢献できるような研究やツールを開発するのが最終目標となれば良いなと個人的には思っています。
短時間でプログラミング言語を勉強するコツ
ただでさえ忙しい医療関係者、特に医師の方が独学で書籍のみでプログラミング言語を勉強するのは非常にハードルが高いと思います。
私自身は、Tech Academy を受講してPythonを習得しました。
Tech Academy を受講したレビューは【体験談】Tech Academy のPythonコースを受講した感想【辛口】で紹介しています。
もちろん書籍を使用して勉強することもできるのですが、臨床業務が終わってそこから勉強するとなると、ぶっちゃけ非常に疲れていますし、勉強する気が失せています。
私も最初は書籍で学習していた時期もありましたが、1ヶ月程度で萎えました。
やはりモチベーションを継続させてくれる、メンターがいることは大事だなと感じます。
プラス、耳学問で勉強ができていつでも質問ができるメンターの存在は想像以上に大きいと実感しました。
そのため私自身はTech Academy を受講してPython, 機械学習・AIを勉強しました。
その他にオンラインで講義を受講する事ができるUdemyというサイトがあります。
1講義あたり2万円程度のものもザラですが、合計して20本近く購入しました。(Udemyの画面を貼り付けておきます)
やはり2万円近くもすると高すぎますが、Udemy は定期的にバーゲンをやっており、自分が受講したい講義をお気に入りに登録しておいて、バーゲンになると大量購入する事がオススメです。(最大85%OFF程度にまで下がります。笑)
これまで説明したプログラミングの勉強方法をまとめです。
- 無料(一部課金あり)で勉強するなら Progate
- E-learning で勉強するなら Udemy
- メンター付き(無料期間あり)なら Tech Academy
私は実際にTech Academyに通っており、Pythonコースを爆速で1ヶ月程度で修了しました。
メンターサポートも非常に良く、夏休みや、大学院の期間などまとまった時間があればスクール利用するのがオススメです。
医学生や医師の方におすすめのプログラミングスクールは医学生・医師のおすすめのプログラミングスクール2社にまとめていますので参考にどうぞ。
私の場合は、仕事終わりに一日欠かさず3-4時間は確保してプログラミングを勉強し、足りない分は土日に補う様な勉強スタイルを3-4ヶ月続けました。
まとめ|医師にオススメのプログラミング言語はPythonとR
医療関係者、特に医師にオススメのプログラミング言語はPythonかRの2択です。
これはweb系のアプリ開発を目指している医療関係者だとその限りではないですが、そうではない医療関係者にはPythonかRだと絶対的に断言できます。
しかし、プログラミング言語を勉強する際には目的をブレさせないことが重要です。
AIを利用した臨床研究のためにプログラミングを勉強する、データ解析のためにプログラミングを勉強する、その先の目的として患者に還元する、などの目的です。
もちろん、その他の目的もあっても良いと思いますが、確たるブレない目標を持つと学習効率も高まります。
また、最短で学習する方法は忙しい医療関係者は難しいと思いますので、スクールも一つです。
これから、プログラミングを学習しようと考えている医師をはじめとして、医療関係者の皆様の参考になれば幸いです。