医療英会話の学習のどこから手をつけて良いのか分かりません。
英会話教室が多いので、医療英会話を学ぶのに適したスクールがわかりません。
周りにGabaに通っている先生は多いのですが、医療英会話を学習する際に実際にはどの様にレッスンを活用すれば良いのか分かりません。
この記事では、僕自身が医療英会話を学ぶためにGabaに通った経験を元に、医療従事者に向けた英会話スクールの中でもGabaを利用した医療英会話の学習方法を解説します。
僕は医師4年目〜8年目にかけてGabaに通っていました。ここで僕がGabaに通う前の英語力をありのまま晒しておきます。
- 英検2級
- 英会話は旅行中にほんの少し会話出来るレベル
- TOEICスコアは870点
4-5年前の僕は医療英会話だけではなく、英会話自体もジェスチャーを交えてなんとか意思疎通が出来る程度のレベルで、英語を流暢に話すには到底及ばないレベルでした。
また、医療英語は論文を読む際には触れていて多少慣れてはいたものの、医療英会話に関しては非常に拙い一方で、当時は国際学会の発表も控えており、先輩の勧めもあってGabaに通ったという経緯があります。
本記事の内容
- 医療英会話をGabaで学習した結果、医療英会話のレベルはどの程度変わったか
- 医療英会話をGabaで学習する際にはどのコースを受講すれば良いのか
- 医療英会話をGabaで学習する場合の効率的な学習方法
以上について順を追って解説していきまます。
では早速、みていきましょう。
医療英会話を学ぶためにGabaに通ってみた感想【効率的な学習方法とは】
医師・医学生が医療英会話を学ぶことで享受出来るメリット【Gabaを利用した具体例も紹介】
医療関係者だけではなく、英語を学ぶことで享受されるメリットは計り知れないです。
特に医療における最新の情報は常に英語でアップデートされている訳で、個人的には「英語を避けるという選択肢はない」と考えています。
言うまでもないですが、医療英語を学習する事で享受できるメリットは多くあります。
そのうち代表的なものを3つ挙げておきます。
- 英語論文を触れることが更に楽しくなり、情報収集の選択肢が広がる
- 留学・海外で働くチャンスが増える(USMLE等含めて)
- 海外から来られた患者さんへの診察や治療の向上に繋がる
勉強する目的の中では1,2がメインと思いますが、実際に臨床の現場に立っていると海外の患者さんが外来受診や入院されることは多いです。
その際にコミュニケーションをよりスムーズに取ることで良質な問診、治療へとつなげることができます。
個人的には海外の患者さんの治療をよりスムーズに出来る様になったことが、医療英会話を学ぶことで得られた享受の中でも最も嬉しかった点です。
英語論文を読むのに抵抗がなく、医療に関する情報収集のスキルが向上する。
基本的に最新の医療情報は英語論文で入手するのは当然のわけで、医療英会話や医療英語に慣れることで読解力の向上にも寄与します。
医学系論文は出てくるフレーズが決まりきっていますし、論文の構成も型がありますので、慣れてくるとわりと英語論文は読めます。
そこでGabaを利用した医療英語学習の活用方法としては、担当の先生と一緒に英語論文を読むことは全くせず、英語論文の抄録のネイティブチェックを授業の中で扱ってもらいブラッシュアップをして頂いていました。
Gabaの講師の中には海外の医療系の大学、または大学院を卒業されて論文作成に慣れている方も多く、ネイティブチェックの授業は大変有用でした。
留学や海外で働くチャンスが増える。
最近では医学生の時からUSMLEの学習に取り組み、米国での研修を希望されている学生の方も多いですね。
日本で出来る医療のみを経験するだけでも十分な経験になると思いますが、自分が行いたい研究や臨床を海外に求めている際に、留学を視野に入れてキャリアプランを作ることは素晴らしいと思います。
実際にGabaの授業を利用してUSMLE受験のためにロールプレイングをしていた先生もいらっしゃいました。
テキストに沿って授業を受けるだけではなく、Gabaの授業には色々な利用の仕方があります。
外国籍(英語圏)の患者さんへの診療がスムーズになる。
実臨床を行なっていると、外国籍(英語圏)の患者さんが受診される事が多くあります。
中には日本語の通じない外国の方も多くいらっしゃり、更に僕自身の医療英会話のスキルが低いため、診療するのにも時間がかり、診療のレベルが下がらないかと心配になることも多かったです。
そこでGabaでは、英語圏の患者さんが受診された時の状況や、手術を受ける際のロールプレイングを行う授業をして頂いていました。
このロールプレイングの内容はノートにまとめて暗唱して復習する様にしていました。
そもそも医療英語を学ぶためにGabaに通った経緯
僕は大学の産婦人科医局に所属しています。大学の医局員の先生方の中には医療英語を含めて英語が出来る方がほとんどでした。
僕は周りと比較しても全く流暢な英語を話すことは出来ず、その一方で流暢な英語で学会発表している先輩方が大勢いる。
その様な環境の中で、医療英会話に拙い僕は非常に焦りました。
帰国子女の先生方も多かったということもありますが、医者になってから医療英会話を勉強された先生方のほとんどがGabaで英語を学習していたというのがきっかけで通い始めました。
しかも大学の研究室の先生方のうち1人2人だけではなく、僕以外のほぼ全員が医療英会話をGabaで学習しているとなると、通わざるを得ないという環境でした。(ちなみに全員偶然で同じ校舎でした。)
さらに当時は国際学会の発表を控えていたこともあり、僕は医療英会話のスキル向上のためにGabaに通うことを決めました。
Gabaを利用して医療英会話に特化した学習方法【具体的内容を公開】
Gabaの教材は、「日常マンツーマン英会話」「ビジネスマンツーマン英会話」「トラベルマンツーマン英会話」「Specialized Business」などがあります。
Gabaではそれら多くのカリキュラムの中でも、各々のレベル別に応じてテキストを選択していきます。
Gabaに入会する際にはまず自身のレベルのチェックを行い、そのレベルに応じたテキストを選択することになります。
僕の場合、レベルチェックを受けた結果Level4からのスタートとなり、教材は「ビジネスマンツーマン英会話」を使用しました。(Level4というのは初心者向けの非常に簡単なレベルです。)
しかし、必ずしもテキストのみに沿って学習を進めていた訳ではありません。
目的はあくまで医療英会話のスキル上達な訳でして、Gabaに通うのもどのテキストを選択するかというのも医療英語学習の一つの手段にすぎません。
そこで僕の場合には、臨機応変にLesson内容を対応して頂きました。例えば以下の様にLessonの内容を対応して貰いました。
- 英語圏の妊婦さんへの妊婦健診の問診取り方
- 手術や病気についてのインフォームドコンセントの仕方
- 海外で手術を行っている設定で、手術の進行に伴う会話の練習
この様にイレギュラーな講義をしたい場合には「今日はテキストではなく、この内容について勉強したいです。」と言えば、授業当日であったとしても対応してくれます。
この他にも、「本日行なった診療内容」や「現在治療に難渋している患者さんの治療経過の説明」など、(個人情報には留意して)英語でコミュニケーションを取ることで医療英会話のレベルは上がっていきました。
Gabaに3年間通って医療英会話で変化したこと
まずGabaのレベル別テキストがLevel4→7に上がりました。(Lebvel7はそこそこのビジネス英会話が出来るレベルかと思います)
臨床の現場では、英語圏の患者さんが来院された際に英語で難なく診察する事が出来る様になりました。
診察は治療に直結しますので、個人的にはこの点が臨床医として非常に役に立っていると実感している点です。
また以前は避けていた、海外留学生が来られた時の通訳や、国際学会の発表も以前よりスムーズに進める事が出来ました。
そのほかにGabaに通常レッスンとは別枠でお願いしていた事として、学会発表の抄録や英語論文のネイティブチェックなども、事前に書類をプリントアウトして事務に渡しておけば、当日までに講師の先生が予習して頂いて添削かつ解説をしていただけることが可能です。
(業者にお願いするよりも大分と安上がりで済みます)
以上が僕が具体的にGabaを利用して医療英会話を学習した方法です。
僕以外にも多くの先生方がGabaに通われていて、英会話のレベルも上達しており満足度も高いです。
これから医療英会話を学びたいという方で、どのスクールかで悩まれている方は、悩む時間がもったいないです。
行動しないと何も変わらないですが一度行動をし始めると、その時点から人生のアドバンテージが少しずつ変わります。
【これから医療英会話を学ぶ予定の方へ】Gabaを利用した具体的な医療英会話の勉強方法
医療英会話を学ぶためにGabaで選択すべきコース
先程紹介した様に、Gabaには色々なコースがありますが、2019/9より「医療従事者向けの教材」絵お用いたレッスンが開講されました。
僕の受講していた講座「ビジネスマンツーマン英会話」は2019年10月に一度終了しますので、今後はこの教材に切り替える予定です。
以下、Gabaのサイトからの引用です。
2019年8月20日株式会社GABA(ガバ)(本社:東京都新宿区、代表取締役:寺田大輔)は、医療従事者向けの新教材「メディカル アドバンテージ(Medical Advantage)」を2019年9月1日(日)から販売します。
近年、訪日外国人数が過去最高の3,000万人※1を突破し、今後も更なる増加が見込まれています。それに伴い、病院や診療所の医師、看護師から受付スタッフなどの幅広い医療従事者が、以前に増して職場で英語に触れる機会や、英語での対応を求められる場面も増加しています。また、Gabaの受講生の中にも医療機関に勤務する方が多く通学しており、医療現場に特化した英語表現を学びたいというニーズが高まっています。
「メディカル アドバンテージ」は、Gabaがマンツーマンレッスン用に開発した医療従事者向けのオリジナル教材です。病院や診療所で働く医師、看護師、受付スタッフなどの医療従事者の方、または医学生など将来的に医療業界で働くことを考えている方を対象にしています。今回発売する「メディカル アドバンテージ レベル3 パックA」は、初級者向けの教材で、全20ユニットで構成されています。本教材を通じて、患者に症状を質問する、診断結果を伝えるなど、状況に合わせて患者と意思疎通を図るための最適な英語表現を身につけることができます。
今後もGabaは、時代のニーズに合ったカリキュラムの開発を通じて、受講生の英語学習をサポートします。
医療英語の学習教材に関する内容についてGabaに相談したところ、無料相談が可能とのことですので気になった方はまず相談してみてください。
今まで医療英会話を学ぶために色々工夫してGabaで学んできましたが、これから医療英会話を学ぶ方にとっては朗報です。
僕自身は医者になって、同じ産婦人科教室の医局内の先生方がGabaに通われていたので、その流れでGabaを選んだ経緯にありますが、これを読んでいる医学生の方は早めの行動が将来を大きく変えます。
自分の今後のキャリアプランを考えて、医療英会話を学ぶならGabaを利用するのはオススメです。行動しないと何も変わりませんし、逆に行動した人はその時点から人生が少しずつ変わります。
医療英語はいずれ必要になってくる壁ですので、思い立ったらすぐにでも学習を始めましょう。
まとめ|Gabaは医療英会話を学ぶためには良いスクールだが、利用方法は工夫が重要
僕は他のスクールには通っていないですが、Gabaには多くの医学生の方や医師が通学しており、レッスン内容も各々の状況に柔軟に対応してくれる良スクールです。
医療英会話をこれから学習したいと考えている方は、早めの行動で自分のキャリアプランの裾野を広げるきっかけにして頂ければと思います。。
英語学習は大変でし、続けるのが辛いです。しかし僕の経験から半年もすれば徐々に慣れてきますし、1年もしたら確実に上達しています。
今まで努力してきた看護師さんや薬剤師さん、医学生や医師などの医療関係者の方からすれば、努力は余裕ですね。自分のキャリアプランのアップに向けて頑張りましょう。